2012年12月20日木曜日

[JavaScript]普通のfor文とfor-in文の微妙な違い

JavaScriptで配列やオブジェクトを扱う際に、普通のfor文とfor-in文の微妙な違いについて
紹介する。

■一次元配列の場合。
・普通のfor文

定義有り→エラーが発生しない。
list=new Array();
for(i=0;i<list.length;i++){
    alert(list[i]);
}

定義なし→エラーが発生する。
エラー: 'list' は宣言されていません。
for(i=0;i<list.length;i++){
    alert(list[i]);
}

・for-in文

定義あり→エラーが発生しない。
list=new Array();
for(var item in list){
    alert(list[item]);
}

定義なし→エラーが発生する。
エラー: 'list' は宣言されていません。
for(var item in list){
    alert(list[item]);
} 

つまり、上記のように一次元配列においての挙動は同じである。

■多次元配列の場合
・普通のfor文

二次元目までの定義あり→エラーが発生しない。
list=new Array();
list["a"]=new Array();
for(i=0;i<list["a"].length;i++){
    alert(list["a"][i]);
} 

二次元目までの定義なし(一次元目のみ定義)→エラーが発生する。
エラー: 'list.a.length' は Null またはオブジェクトではありません。 
list=new Array();
for(i=0;i<list["a"].length;i++){
    alert(list["a"][i]);
} 

・for-in文

二次元目までの定義あり→エラーが発生しない。
list=new Array();
list["a"]=new Array();
for(var item in list["a"]){
    alert(list["a"][item]);
}

二次元目までの定義なし(一次元目のみ定義)→エラーが発生しない。
list=new Array();
for(var item in list["a"]){
    alert(list["a"][item]);
}

つまり、for-in文で多次元配列を扱う場合は、2次元目の配列を定義していなくても
なぜかエラーが発生しない。

ちなみ三次元にしたところ、

以下のように一次元のみ定義だとエラーが発生。
エラー: 'list.a.b' は Null またはオブジェクトではありません。
list=new Array();
for(var item in list["a"]["b"]){
    alert(list[item]["a"]["b"][item]);
} 

二次元まで定義したらエラーが発生しなくなる。
list=new Array();
list["a"]=new Array();
for(var item in list["a"]["b"]){
    alert(list[item]["a"]["b"]);
}

■結論
①普通のfor文でx次元配列を扱う場合、x次元まで定義する必要がある。
②for-in文でx次元配列を扱う場合は、x-1次元まで定義すればよい。

※①はlengthを参照するのでx次元目まで定義していないとエラーが発生するのはかるが、
  ②でx次元目まで定義していないのにエラーが発生しない理由がわからない。


0 件のコメント:

コメントを投稿